
毎日履いている靴。履き心地がいいもの、痛くなるもの、スニーカーやパンプス、サンダルなどなど。私たちはいろいろなシーンに合わせて靴を選びます。靴はデザインから選ぶことが多く、歩きやすさと並んで足がきれいに見えるっていうことがポイントのようです。「足にあった靴を履くように」って言われるけど、足にあった靴って何?私の足は23.5cm、それだけじゃダメなの?
靴
明治維新の頃、「靴」という西洋文化が日本に入ってきた。しかし、日本で本当に靴が庶民の生活にまで浸透したのは戦後である。靴の歴史が長いヨーロッパでは、子供のころから靴の選び方を教わり「足にあった靴を履く」という行為が浸透しているのだそう。私たちの生活に欠かせない靴。日本人の生活と足を考えた靴を選んでみよう。
ザックスオオヌマの店長にお話を伺いました!
土浦の駅西口方面にある小さな商店街。なんとそこに、正しい靴選びに、人生をかける一人の男性がいました。その名も大沼義明さん、100年続く靴屋の4代目としてお店を経営しています。この方ただの靴屋ではありません。足と靴と健康の靴屋なのです!とにかく足の健康を考えた靴選び、そして足に疾病のある方も靴をフルオーダーできる靴の製造など、頼りになる靴屋さんなんです。

日本は売れ筋商品をたくさん売るのがいい靴屋さん。
まず、日本の靴屋さんの現状からお伺いします。お店を継ぐまで実はショッピングセンターの大手靴小売店で働いていたという大沼さん。「とにかく売れ筋商品をたくさん売って、売れない商品を早く棚から外してっていう仕事でした。メーカーからしてもお店からしてもそういう売り方が良しとされていましたしね。」どうしてそこから今のような感じになったのですか?「僕はもともときちんと接客して靴を売りたかった。でも、チェーン店やショッピングセンターではそういうわけにはいかなくて。でもやっぱり、僕はちゃんとお客さまに合った靴をお選びしたい、そう思って、一から靴の勉強をして、上級のシューフィッター資格を取ったり、ドイツ人のマイスターについて学んだりして、自分なりの靴屋をやれるところまでこぎ着けたんです。」
靴はメガネに近い。ホントは自分だけで選べないもの。

靴と言えば、帽子やバッグと同じ並びにある気がしますが…。「そうですね、でも、本当は靴はメガネとかに近いんです。たとえば、ブランドのメガネだから良く見えるわけではないですよね?何かいい靴があって、いいブランドがあって、それを履けばみんな楽に歩ける、わたしも楽に歩ける、そういう靴がどこかにある訳ではなかったんです。まして、値段が高い靴ほど幅広の足に合うだなんてあるわけないですよね。あなたのその足に合う靴があるだけです。あるいはないだけだったんです。」 なるほど?。言われてみればそうですね。
私の足のサイズは23.5cm。え?それは関係ないの??
大沼さんに今履いてる靴を見てもらいました。ローファー型に太めのヒールのパンプスですが…結果は「靴が太すぎますね」とのこと。でも23.5cmの靴ですよ?「そのサイズは忘れて下さい。靴にサイズはあっても足にサイズはないです。足の長さは測りますが、それは足の特徴をつかむための方便です。」なんと大沼さんは、足を測るというよりは足首から下の足の形全体のバランスを見て靴を合わせるそうです!「足の長さや幅はもちろん、指の長さやかかとの形とか、とにかく全体を立体的に把握したいんです。顔と同じで一人として同じ形の足はないんですよ。」立体で足を見るなんて驚きです!ちなみに私は、足の長さは両方ほぼ同じでしたが、左足の方が細いということが判明。しかも幅広だと思っていたのにそうじゃなかった。そして、今までゆるい靴を履き続けてきたようです…。

ホントは自分だけで選べないもの。
自分で選べないこともないけど、合わないものを使っているとゆっくりと弊害が出ますよね。「靴は自分で選ぶものってみなさんそう思いこまされていました。実は、ご自分で選べなくって当たり前でした。基準がないんです。‘踵が付いてくる’ってテレビで言っても、これでいいのか、こんなものなのか、値段が安いからしょうがないのか、高かったからこれでいいのか、見当がつかないです。‘だから靴屋がいるんでしょ’というのが欧米人の靴に対する考えです。‘プロなんだから、この雰囲気であたしの足に合うの選んでよ。’」そうか、靴を選んでもらうのは当たり前のサービスなんですね。「でも、残念なことに足に合った靴を選べる人がまだまだ少ないんです。シューフィッターっていう資格もあります。僕は初級のシューフィッターの講座のお手伝いもしていますが、残念ながら本当にお客様のお役に立てるレベルにまでは、まだなっていないです。」

西洋と大きく違うのは気候とそして生活様式

「西洋人は一度靴を履いたらまず脱がない。寝るまで靴を履いています。脱ぎ履きが面倒じゃないんですよ。でも日本は玄関で靴を脱ぐという行為が何度も発生するんで、つい脱ぎ履きしやすいゆるい靴を選んだり、紐をゆるめにしたりしてしまうんです。」なるほど。確かにゆるいとサッと履けるから楽ですよね。靴ベラをちゃんと使う人の方が珍しいくらいです。「あと、ヨーロッパは乾燥していて、一日中履いていても日本のようにはムレないんです。下駄や草履って日本の気候に適した優れた履き物だったんですよ。ただ靴も、足に合っているか合っていないかで足のムレ方が極端に違うんです。足に合っている靴はムレにくいということを知っていただきたいのです」そうだったんですか!しかし私たち現代人の生活に靴は欠かせません。靴を履く以上は正しい履き方をしなくては…。
そこで、靴の正しい選び方を伺いました!
①靴はウエストで履くもの!
「足のウエスト、それは足の小指の付け根より後ろの部分です(図の斜線部分)。そこで押さえてすべって前に行くことを防ぐんです。指が靴の先にあたったらダメです。しっかり止まっていればかかともぴったり合ったままです。そのために靴紐が付いていたんです。」さっきの太すぎたという靴を合わせてもらいました。甲(ウェスト)の部分に何か詰め物をして(!)、結構きついかな?と思いきや、歩くとびっくり、靴が軽い!!つま先が上がりやすい!歩いてもかかとがずれない!これは実際に試してみないとわかりません!!テレビとかで「はいてるか履いてないかわからない…」ってこの感じでだったんですか!?今日から靴の選び方が変わっていく確信!

②もちろんデザインから探してOK!
足に合った靴で気に入ったデザインってなかなかないから、オーダーメイドになっちゃうんじゃないですか?でもそれって高いですよね…。「今履いている、気に入った靴を足に合わせるなら数百円とか数千円でできます。」えっ!そうなの?そうか、気に入ったデザインの靴の幅や高さを直してもらって自分の足に合わせるっていう考え方ですね!「まずは、今あるご自分の靴を足に合ったものに調整して、「あっている感じ」を覚えていただきたいんです。新しく靴を購入するのはそれからでもいいんですよ…。」
③靴の用途を知って選ぼう!

「あとは、靴の用途を知っておいて下さい。靴は菜切り包丁と出刃庖丁の様に、はっきりとした用途の別があったんです。例えば、ふだん履きとかウォーキング、ましてや立ち仕事なんかにジョギングシューズは実はよくない。フカフカのベッドの様にクッションがありすぎて逆に足に負担をかけてしまいます。」え!そうなんですか!じゃあ、仕事でパンプスを履くのは?と聞くとちょっと困惑気味。「…パンプスは、あらゆる履き物、下駄やワラジ、突っ掛けサンダルも登山靴もみーんなひっくるめて、その中で『唯一』人工学的におかしい履き物なんです。足が履物の中でとまるようにウェストで固定するものがないんです。本来、舞踏会や王様に会うときに履く靴ですから。それを就職活動なんかで履かなきゃいけないんだからそりゃしんどいでしょう。僕は、履くなとは言いません。足に合った靴を履くことで負担や辛さを軽減することはできますので…。」足に合っている靴なら、(という条件付きだそうです)紐やストラップがあるだけでもずいぶん違うらしい。

ちゃんとした靴を履かないとどうなるの?
「合わない靴が原因の足のトラブルはいろいろあります。例えば、外反母趾、偏平足、ウオノメ、巻き爪、膝関節の痛みとか。あと、右足をかばって歩くと、左ヒザに負担がかかって、それをかばおうとすると今度は右腰に来たりとか。」足だけじゃないんですね!!腰までなんてびっくりです。合わない靴を履くことで、人間本来の正しい歩き方ではないおかしな歩き方を「させられてしまう」そうだ。自分の気付かないうちに。コワイ!!「意地悪な言い方ですけど、『痛い靴はいいんですよ』って申し上げてます。「痛い」と思って履かないですから。痛くないけど合ってはいない靴、我慢すれば履ける靴、の方がトラブルが表面化しづらいので怖いんですよ。」「ヒドイ言い方ですけど、皆さん、痛いか痛くないかしか基準がなかったんです」う?ん、納得!!

「安いからダメ」「高いからいい」のではない!
靴はファッションのひとつだから、数多くいろんなデザインのものが欲しくなります。安い靴はダメですか?「いいえ、安くてもいいんです。足に合った靴であれば。」なるほど、金額じゃないってことなんですね。「ええ。でも、そりゃ何かは違わないとおかしいです。履き心地のよさが長持ちするとか、履き心地は悪いけどカッコいいとか…、高い靴は作りもしっかりしているし、材質もいい。足に合った靴なら値段分の期待に応えてくれます。ただ、他の誰かでなく、あなたのその足に合うかどうかは別問題。高いのに足にあっていない靴では、靴が値段分の効果を発揮できません。」大沼さんは、靴はファッションも間違いなくあるのだから、安い流行ものを履きつぶすのも否定はしない。その人その人のスタイルで上手に割り切って考えていただいたら良いという。
長持ちの秘訣は正しく履くこと!

個人的には、靴は大切に長く履いて欲しいという大沼さん。「長持ちの秘訣は、正しく合った靴を履くことと、正しく履くことです。正しく履くとは、①紐はちゃんとしめる②続けて履かない③ホントに時々、手入れする、この3つです。」手入れは時々でいいんですか?「はい。でも外側より靴の中を気にして下さい。日本はヨーロッパと違ってそんなに乾燥してないから靴クリームはたまに、少しで大丈夫です。でも中はほっとくと汗が2,3日間乾かないですから、ちゃんと乾かすことが大事なんです。あと、紐はちゃんとしめると」正しく合った靴を正しく履くことで、正しい歩き方になり靴の寿命も延びるそうです。大沼さんの靴は24年もっているものもあるという。

まずは今ある自分の靴を持って行こう!
ザックスオオヌマ 店舗詳細
- 2月
- 2009年2月4日
介護資格講座チャンス - 1月
- 2009年1月6日
坂西眼科医院 - 12月
- 2008年12月1日
ザックスオオヌマ - 11月
- 2008年10月31日
ナチュライ・サイクラ - 10月
- 2008年09月20日
有機野菜モアーク
今持っている靴を無料診断
家にある靴を持って行こう。合っているのか、どこが合っていないのか無料で診断してくれます。
数百円からOK!靴を調整しよう
調整は数百円から数千円でできる。例えば、くるぶしがあたるのは0円から、かかとのカーブ調整は500円、甲の高さを変えるのは2,500円。
セミオーダーの金額
数パターンの中から好きなデザインを選びます。次に革の種類(質や色など)を100種類くらいの中から選びます。お値段はなんと36,000円程度でできます。
その他ご相談承ります
足に疾病のある方(外反母趾、偏平足、ウオノメ、巻き爪、膝関節、リウマチ、糖尿病など)・お子様の靴の選び方、合わせ方、履き方、ぜひご相談下さい。






